皆さん、こんにちは。
いつもマルチのブログを見ていただき、ありがとうございます。
今日は緊急対応の様子をご報告します。
写真は北陸新幹線の某所。斜面上にある枯れたアカマツの根が腐り、新幹線の方へ大きく傾いています。
この場所はクレーンが入れず、弊社に緊急出動の要請が参りました。
現場状況を確認すると、枯れたアカマツは真下にある小さいアカマツにもたれかかっていました。これが支えとなり線路への倒木を防いでくれた感じです。危険因子を作るのも樹ですが、その危険因子を防御してくれるのも樹です。
クライミングのアンカーポイントは遠いところにしかなく、ほぼ真横にリムウォークしています。
今回の作戦は傾いた枯れ松をロープで支えながら、左側に回転させていきます。作業手順としては
1.安全確保のため、支えロープの設置(ホールディングライン)
2.設置機械の場所づくり(クリーニング)
3.枯松回転軌道上にある支障木の伐採
4.左側に回転させるプルラインの設置
これでシステムが整いました。
このまま作業に突入してしまいがちですが、その前にチーム全体で最終確認をします。
1.枯松の動き
2.各人の担当機械とその動き
3.指揮命令系統 誰に合図に合わせて操作するか
チーム全員が情報共有をして初めて、安全性が担保され、イメージ通りに作業が流れていきます。
写真は岡上キャプテンのボディーランゲージ解説
各自、準備はOK?
YES、キャクテン!
作戦通り、枯れたアカマツは左に回転して新幹線の敷地外にでました。
次はゆっくりおろして刻むだけです。
左回転に使ったプルラインをロワーリングに切り替え、ゆっくりおろしていきます。